ドラクエけしケシ!
ドラクエ35周年記念特番で発表されたドラクエけしケシが、ついに2021年12月1日にリリースされました!
自分はこういうパズルゲームが大好きなので、かなり楽しみにしていた作品です。
リリースされてからひたすらやり続けて、15時間ほどで現時点で実装されてるストーリーをクリアしてきました。(強ステージ除く)
けしケシが面白いのかどうかを本気でレビューしていきます!
ドラクエゲーだから興味あるけどどうしようかな?と考えている方の参考になればと思います。
けしケシのゲーム性
ゲームの見た目としてはよくある3マッチパズルですね。
自分は昔FacebookのソシャゲでCandy Crush Sagaっていうのをやってたんですが、そういうのに限りなく近いです。
そこにドラクエのバトルを組み込んだものがけしケシというゲームです。
世界観はとてもいい
けしケシは世界観がとても素晴らしいです。
キャラクターはドラけしというデフォルメされた消しゴムになっているんですが、これが商品化されてそうなくらい出来がいいです。
敵キャラはラクガキなんですけど、このラクガキで表現されたモンスターのデザインもゆるくていい感じです。
出てくる鉛筆が懐かしのバトルえんぴつっぽいのも熱いですね。
この見た目で気になった人にとっては間違いのない作品なので、遊んでみる価値ありです。
3マッチパズル+ドラクエ
こういうパズルのルールは、決まった回数を動かすまでに目標の個数消すっていうのが一般的です。
けしケシの場合は敵を倒すことが目標で、動かす回数に制限はないですが、敵の攻撃を受けてHPが0になるとゲームオーバーになります。
敵に隣接したパズルを消したり、スキルを使うことでダメージを与えることができ、敵についてる数字が0になると敵が攻撃してきます。
コマンドバトルではないですが、行動順を見てどの敵を優先して倒すか、スキルをどのタイミングで使うかなど、不思議とドラクエをやってる感があるのが面白いです。
パズルを題材にしたソシャゲ
序盤は難易度が低めでスキルをぶっ放してれば終わるので、あんまりおもしろくなかったんですが、だんだん意地悪なギミックが増えて簡単にはスキルが使えなくなります。
そうなるとけっこう頭を使うのでパズルとしての面白さが増してきます。序盤だけやってみて面白くなかった人は3章くらいまで進めると変わってくると思います。
難ステージでスキルをミックスした時の爽快感は素晴らしく、普通のパズルゲームではなかなか味わえない楽しさがあります。
完全なパズルゲーではなく、ドラけしの強化によってクリアしやすさが変わってくるというRPG的な要素もあります。こういうとこはパズドラに似てますね。
苦戦したステージも強くなってから戻ってくるとあっさりクリアできたりします。(なので最初は☆3獲得にこだわらず、後から回収した方がやりやすいです)
パズルゲームは純粋にパズルの実力だけじゃないと嫌だ、っていう人は向いてないです。あくまでパズルを題材にしたソシャゲです。
プレイスタイル
けしケシは手数制ではなくHP制で、回復スキルもあるので、1戦1戦がけっこう長引きがちです。
難易度が低いうちは2~3分で終わってちょうどいいですが、難易度が上がってくると5~8分くらいかかるので、隙間時間にサクッとやるよりは家でじっくりやりたいゲームだと感じます。
普通にクリアしていく分にはいいんですが、問題はレベル上げやドロップ集めなどの周回要素です。
1回クリアするのに5分以上かかるってなると、スタミナ5消化するだけでも30分くらいかかっちゃうんですよね。
スタミナは15分で1回復(上限5)なので、1時間15分で満タンになります。DQMSLみたいに一気に消化して次は半日後、みたいなスタイルではないです。
システム面はぷにぷに
妖怪ウォッチぷにぷにというスマホゲームがあるんですが、システム面はそれとまるっきり同じです。
けしケシはぷにぷにと同じNHNという会社が開発しているので、ある程度は似てるだろうと予想してましたが、まさかここまでソックリだとはちょっと驚きました。
例えば、
- スマホゲーなのにセーブが3個作れる
- パーティを同じタイプで組むとボーナスが付く仕組み
- レベル10ごとに上限解放する仕組み
- スキルレベルアップの仕組み
- 複数のモンスターを組み合わせるれんきん(合体)
- 大量のミッション
- 隠しステージや裏ステージの存在
- ガチャの仕組み
- フレンドの仕組み
- やたら綺麗なOPのCGムービー
などなど、挙げ出すとキリがないくらいほぼ同じです。
自分は元ぷにぷにプレイヤーでもあるので、システム面はすんなり受け入れることができました。
経験値アイテムをまとめて使えたり、ぷにぷにでの不満点を改善されてる感じはあります。
課金の必要性
けしケシの課金要素は、ゴールド、メンバーズカードの2つがあります。
ただ、スクエニゲーにしてはあまり課金の圧がないような気がします。
ゴールド
ガチャ(ドラポン)を引くのにはゴールドかドラポンコインが必要になりますが、ゴールドは初回クリアだけでなく何回でももらえます。
周回さえしてればゴールドが貯まってガチャが引けるっていうのは嬉しい部分ですね。
(後半ステージほどもらえるゴールドが多くなるので、最初はどんどんステージを進めた方がいいです)
ガチャの提供割合は最高レアの☆5が5%で、被りは自動的にスキルアップになります。配布で手に入るスキルのたねでもスキルアップは可能なので、ガチャで何枚も同じモンスターを引くのは必須ではありません。
なお、ゴールドはレベル上限解放でもけっこう消費するので、ゴールドを全てガチャにつぎ込むと貯まるまで強化ができなくなってしまうので注意です。
他にも、スタミナ回復、コンテニュー、パズルのお助けアイテム購入、パーティ枠の解放、れんきんなどなど、ゴールドを消費する機会は多いです。
メンバーズカード
DQウォークやDQタクトにもある、ポイントを貯めて景品と交換できるやつです。
スタンダードカードは誰でも利用でき、ゴールドカードは有償9800ゴールドでのみ購入できます。
ゴールドのレートは円×10なので1週間分で980円となっていて、もらえるポイントは最大3460ptです。
貯めたポイントで交換できるドラポンコインが1枚1000ptなので、お得なのかって言われると微妙な気がします。
ちなみにガチャをゴールドで引くと3000Gなので約300円です。(まとめてゴールドを買うとおまけが付くので少し安くなります)
リセマラの必要性
ソシャゲといえばリセマラが当たり前になっています。
けしケシでは初心者ミッションを全てクリアするとドラポンコインが10枚もらえるので、これでリセマラが可能になっています。
ほとんどのミッションはごく簡単なものですが、1-15クリアっていうのがあって、ここが時間がかかる理由になっています。
だいたい1回のリセマラに30分~1時間くらいかかります。
自分は残念ながらガチャを引いても☆5が1体も出なかったです。
しかし、ガチャの☆3とミッションで手に入る☆4で8章の最後まで行けたので、現段階でリセマラはそこまで重要ではないのかなと思います。
もちろん、ランキング上位を取りたいとか、全ステージ☆3コンプを目指すなら強キャラを持っていた方がいいですが、タイプボーナスやタイプ相性があるので結局は色んなキャラを満遍なく育てる必要が出てくるはずです。
また、今後イベントが追加されれば特定のキャラが使えるって場面も出てくると思いますが、その時には一緒にイベントで使えるキャラがガチャに追加される可能性が高いです。
こういうゲームの初期のキャラがずっと使えるってことはあまりないですし、リセマラにかかる時間と手間を考えると適当に進めちゃっても全然いいと思います。
根気がある人はがんばりましょう。
今後の展開
リリース直後は、いわゆるストーリークエストしか遊ぶことができません。
他のソシャゲだと2~3週間経ってみんながある程度ストーリーを進めたところで、期間限定のイベントクエストが開催されることが多いです。
イベントのパターンはおそらく妖怪ウォッチぷにぷにと似たような形式になるんじゃないかと予想しています。
ぷにぷにはストーリーを遊んでる分には不満はなかったですが、イベントで手に入るキャラクターのドロップ率が渋くてものすごい周回を要求されるので、けっこうちゃんとやらないと付いていけなかったです。
先ほども書いたようにけしケシはサクッと周回するゲームではないので、ドロップ狙いや稼ぎ目的でガンガン回すみたいな遊び方は向いてないですし、そこを要求されるような方向性だと長続きするか不安です。
あと気になるのは、ガチャの追加ペースや、限定なのか恒常に追加なのかですね。
同じモンスターを何枚も引くのが必須ではないのはいいところですが、限定連発でインフレが激しかったり、特攻連発でイベント終了後に使えなくなる、みたいな感じだと使い捨て感があって長続きするのは不安になります。
今のガチャはレギュラードラポンとなっているので、期間限定のドラポンや、有償ゴールド限定のドラポンが追加されるのは容易に想像が付きます。
まだ運営の方針が読めないので、最初の更新がどうなるのかは注目したいところです。
不満点
ステイシーうるさい
ステイシーという女性キャラがいて、パズルを消すたびに「はぁ!」「おぉ〜!」「えい!」とかずっとしゃべってるんですが、それがうるさすぎました。
設定でボイスをオフにすると静かになるので、気になる人は設定を変えてみてください。スタートする時の「レッツけしケシ!」も聞けなくなるのは残念ですけどね・・。
タイプがわかりにくい
タイプが5種類あって、これを揃えてパーティを組んだり、相手に有利なタイプを使うのが重要になってきます。
色的に炎、水、風、光、闇みたいな感じなんですが、敵のタイプがなんなのかはパズル画面で長押しして確認するしかありません。さすがにこれは不親切じゃないかと思います。
電池がすぐなくなる
全体的に少しもっさり感があるのと、電池消費がけっこう早いのが気になるところでしょうか。
3Dモデルをグリグリ動かしてるとか、なめらかなCGアニメが出てくるわけでもないし、DQウォークみたいに位置情報を使ってるわけでもないのに不思議です。
こういうゲームは軽さが魅力みたいなところもあるので、もうちょっと手軽さは欲しいですね。
ちなみにアプリの容量は、本体が約225MB、データが約355MBで、合計600MBほどです。1GB越えてないのでスマホに優しいです。(今後の更新で増えるとは思います)
まとめ
けしケシは個人的にはかなり大ヒットの作品です。
元キャンディクラッシュユーザーで、ぷにぷに経験者でもあり、ドラクエ好きでもあり、ゆるい系も好きなので、全部の要素が刺さってます。
ただ、目新しさはほとんどなく、なんかどっかで見たことあるな~という感じは否定できないです。
キャンディクラッシュもパズドラもほぼ10年前ですし、もしその頃にけしケシが出てからかなり斬新なゲームだったと思うんですけどね。
新しさや新鮮な驚きを期待してゲームをする人にとってはあまり面白味はないかもしれません。
良い言い方をするのであれば、古き良きものをドラクエテイストにした作品で、馴染みやすいパズルゲームとグラフィックの良さもあって、カジュアルゲーマーでもとっつきやすいゲームだと思います。
気になった方はお試しください!