万物の王オルゴ・デミーラ
新たな超魔王、万物の王オルゴ・デミーラが登場しました!
2021年は超伝説ばっかりで、超魔王は超ミルドラースしか追加されなかったため、すごく久しぶりに感じますね。
超オルゴ・デミーラは原作を再現して第4形態まで変身できるし、見た目のデザインもキモかっこいいし、やっぱり超魔王はテンション上がります!
第4形態まで変身できるのでかなり複雑な仕組みになっていて、使いこなすにしても、相手として戦うとしても、しっかりと性能を把握しておく必要があります。
超オルゴはどのように強いのか考察していきます!
変身の仕組み
超オルゴは形態ごとに変身の条件が全て異なります。そのため非常にややこしく感じます。よく1体のモンスターにこんなに詰め込めるなと思うくらい複雑です。
第1形態→第2形態
2ラウンド目になると自動的に変身します。憤怒の王ハートを装備した超デスタムーアみたいな感じですね。手動で変身することはできません。
1ターン目に倒されてしまった場合、他の超魔王の仕組みからすると、おそらく復活すれば次のターンの最初に変身するはずです。
ダメージ50%軽減がかかるのは第1形態で、無属性無効バリアがかかるのは第2形態に変身したタイミングです。また、第2形態への変身時に再度ダメージ50%軽減がかかります。
第2形態→第3形態
第2形態は倒されない限り次の形態に変身しないので、一番長く戦える形態です。
HP0になっても第3形態に変身してそのまま行動できます。執念状態と似ていますが、昇天のヤリで解除することができません。(この状態に正式な名前は付いてないですが、仮に怨嗟化と呼びます)
怨嗟化すると変身するのは今までのパターンにはなかったのでわかりにくいですが、倒されても変身してそのまま動けるのは超伝説に似てますね。
超伝説の場合は1ターンで2回倒せば動けないままいなくなりますけど、超オルゴは変身後が怨嗟状態なので、そういう倒し方もできません。
怨嗟状態になると状態異常で止めることもできないし、行動保証としては最上級に強いです。(封印は有効です)
第3形態→第4形態
第3形態がいなくなると、次のターンに第4形態になって復活します。これは超シドーの変身と同じパターンですね。
ただ、第4形態は1ターン経過するとチカラつきてしまい、蘇生させることもできなくなります。変身後の超ハドラーみたいな感じです。
超ハドラーより生存ターン数が短いので、守りきれば勝手に消滅するし、超ハドラーと違って普通に倒せるので素早さで上を取ればそのまま押し切ることもできます。
この頃にはダメージ50%軽減も無属性無効も消えているので、超シドーや超ハドラーほどの倒しにくさではないはずです。
超オルゴの特技
超魔王は変身すると特技構成が変化していきます。
- もえさかるほむら → リーサルエッジ → 溶熱の儀式
- 無比なる覇気 → 火艶乱拳
第4形態が両方メラになるのはなんか納得いかない気がしますが、リーサルエッジはアンカー発動なので第4形態で撃つ選択肢はないってことでしょう。
破鏡の円舞と魔空の一撃はどの形態でも固定で使えます。
魔空の一撃(MP65)
- 単体に無属性の斬撃ダメージ
- みかわし不可
- ダメージ軽減無視
倍率は+3で4.6倍で、必殺の一撃クラスの単体斬撃です。
ダメージ軽減無視を無視でき、無属性の裂空の一撃みたい感覚で使えます。
超ピサロのような早さはないので、相手が動く前に落とせる相手は限られてきますが、逆にいうとみがわりに守られた中身に当てやすいです。
一度落として復活した超伝説を、もう一度落とすのに最適な特技です。
破鏡の円舞(MP51)
- ランダム5回の無属性踊りダメージ
- 反射状態の敵に威力3倍
- みかわし不可、マヌーサ無効
どの形態でも使える特技で、固定ダメージで安定した火力が出ます。
+3で1発270ダメージほど出て、反射状態ならなんと810ダメージも出ます。
超オルゴは反射無視特技を持ってないため斬撃よそくや体技よそくで対策されやすそうですが、この特技を持ってることで相手も反射を選びづらくなります。
マホターンやぎゃくふうもうかつに使えないですね。
また、ラプソーン、シャムダ、バーバラなど、デフォルトで反射を持ってるモンスターに対して最初から特攻ダメージを狙えるのが強いです。
ただ、踊り反射は有効なので、ゴア・しんりゅうおうやオメガに対しては使えません。
もえさかるほむら(MP85)【第1形態】
- 全体にメラ系息ダメージ
- 命中時に回復封じにする
- みがわり無視
耐久パーティ相手には、回復封じを入れるのもありかもしれません。
威力は+3で約460ダメージとなっていて、ヴェルザーの冥竜の劫火と同じです。
みがわり無視だし、使用感も似てそうですね。(継続MPダメージはないです)
無比なる覇気(MP62)【第1形態】
- 先制いてつくはどう
- 被ダメージ上限値300
素早さに関係なく先制でいてつくはどうを撃てるのは強いです。メインアタッカーが動く前にバフやバリアを剥がせるし、天界におうだちにも対応しやすいです。
被ダメージ上限値300は特性に追加されるので、伝説ゴーレムみたいにターン経過で剥がれることはありません。
変身後もずっと効果が続くため、1ターン目の生存率を上げるだけでなく、第2~第4形態の生存率を上げる意味も大きいです。
リーサルエッジ(MP79)【第2形態】
- 全体に無属性斬撃ダメージ
- 必ず会心の一撃になる
- ラウンドの最後に発動
アンカー発動で全体会心というクニクズシ的な動きができます。
倍率は0.8倍とそこまで高くなく、魔神のかなづちを装備しないとそこまで驚異的な火力は出ません。
また、みかわしが可能なので、怨嗟化して素早さバフが剥がれると外れてしまうこともあります。
反射も可能だし、会心完全ガードでも防げるし、ダメージ軽減も有効だし、意外と対策方法は多いです。
火艶乱拳(MP65)【第2~4形態】
- ランダム6回メラ系体技ダメージ
- 命中時に確率で素早さダウン
倍率は約1倍×6回の合計6倍で、攻撃力依存の属性体技としては最上級の強さです。
第4形態として復活する時にバフが剥がれてしまうため、相手に秘めたるチカラなどで素早さバフがかかっていると、せっかく復活しても動く前にやられてしまいます。
火艶乱拳で素早さを下げておけば、復活後に先手を取れる可能性が上がるので、リーサルエッジで倒しきれないと判断したら火艶乱拳でデバフを狙った方がいいでしょう。
溶熱の儀式(MP65)【第4形態】
- ランダム5回メラ系儀式ダメージ
- 命中時に上位はどう効果
威力はステータスに依存しない固定ダメージで、単発約460ダメージと儀式としては非常に高い火力を出すことができます。
上位はどう効果が付いているので、上位ダメージ軽減を剥がしつつ攻撃することができます。だいぼうぎょ対策にも使えます。
ステータス
☆0 | ☆4 | |
---|---|---|
HP | 854 | 1001 |
MP | 347 | 406 |
攻撃 | 542 | 634 |
防御 | 414 | 487 |
素早さ | 404 | 477 |
賢さ | 289 | 340 |
超オルゴはHPがめちゃくちゃ高いです。☆4で1000を越える驚異の耐久力です。
攻撃力も非常に高く、超魔王の中では超ピサロを抜いて1位です。
素早さがけっこう絶妙で、超ミルドラース相当の速度帯になります。
最近の主要モンスターよりは遅いけど、超伝説は全部追い抜けるっていう絶妙な早さに調整されてるんですね。
☆4以上になれば、1ターン目に他のモンスターで超伝説を1回落として、復活したところをダメージ軽減無視の魔空の一撃でもう1回倒す動きが可能になります。
耐性
メラ | 無効 | 毒 | |
---|---|---|---|
ヒャド | 無効 | ねむり | 無効 |
ギラ | 混乱 | 半減 | |
バギ | マヒ | 無効 | |
イオ | ザキ | 無効 | |
デイン | 無効 | マヌーサ | |
ドルマ | 無効 | マホトーン | |
息封じ |
超魔王の属性耐性って、吸収1個、無効2個、半減1~2個という感じになることが多いですが、超オルゴは吸収が1個もないかわりに無効が4個もあります。
デイン無効でJESTERのジェミニフレア対策になっていますね。
状態異常耐性は混乱が半減で通りますが、そこそこ素早さがあり、自然治癒も持っているので、状態異常は決定打になりにくいです。
特性
- AI3回行動
- 秘めたるチカラ
- 偽りの化身
(メラブレイク、自然治癒) - 無常の衣
(3ターンの間、ダメージ50%軽減)
(第2形態変身時3ターン状態異常バリア+無属性無効バリア) - 不滅の美
(つねマインドバリア)
(2ラウンド目にHP・MP全回復、状態異常解除して変身、ダメージ50%軽減)
(第2形態でHP0になるとMPを全回復して怨嗟化) - 通常攻撃時くじけぬ心を解除【第3形態】
- 怨嗟のうめき【第3形態】
(チカラつきると第4形態に変身して復活。 1ラウンド後にチカラつき蘇生不可)
リーダー特性
- HPと体技ダメージ20%アップ
超オルゴはリーダーとしても使えます。名前は違うけど超伝説アリーナと全く同じリーダー特性ですね。
このリーダー特性は素早さこそ上がらないものの、攻守をバランスよく強化できて使い勝手がいいです。
火艶乱拳のダメージアップに繋がるし、中身に入れた体技アタッカーを強化できるのも強いです。
超魔王はGPリーダーとしては使いにくいモンスターが多かったですが、超ウルノーガ(HP・ドルマ+20%)や超ミルドラース(HP・ギラ+20%)からはリーダーもできるようになってます。
その中でも超オルゴは汎用性が高くてかなり優秀です。
超オルゴ・デミーラに欠点はあるのか
1ターン待つだけで変身できて全回復、第2形態は解除できない執念でほぼ確実に動けて、そのうえ死んでも第4形態になって戻ってくるって、めちゃくちゃな性能です。
ただでさえしぶといのに、被ダメージ上限300まで付けれるってのが狂ってます。
そんな超オルゴ・デミーラに欠点はあるのでしょうか?
無属性とメラ
超オルゴの特技は無属性とメラのみです。つまり、無属性無効とメラ耐性を持つ超魔王に手を出しにくいです。
まさかメラ吸収の超りゅうおうの出番なのでしょうか・・!?メラ無効の超ゾーマや超ミルドラースも苦手になるんじゃないかと思います。
ヴォルカドラゴンにメタルキングの盾を装備させると、第2形態でやれることが極端に少なくなり、魔空の一撃くらいしかやることがなくなります。
ダメージ上限300はそこまで強力ではない
無比なる覇気によるダメージ上限値300はかなり強力に感じますが、そもそも1ターン目はダメージ50%軽減がかかっていることもあり、実質的にダメージ上限600みたいな感じになります。
裂空の一撃や勇者の一撃のようなダメージ軽減無視の単発特技に対しては非常に効果的ではありますが、とりあえず使っておけば生存できるレベルの信頼度ではないです。
ただ、第4形態まで行ってもダメージ上限300が残るので、終盤になって効いてくることはあります。
第1形態で倒せば変身しない
第2形態に変身されると確定で第4形態まで行ってしまいますが、第1形態のうちに倒してしまえば変身させずに倒すことができます。
他の超魔王にも言えることですが、やはり変身前に倒しちゃうのが理想的な対処法ですね。
耐久にも速攻にも組み込める性能なので、初手で落とし切るのか、変身する前提で周囲を倒して孤立させるのか、そのあたりの読みが重要になりそうです。
怨嗟にも封印が有効
封印してから怨嗟状態になると封印が外れてしまいますが、怨嗟状態にしてから封印すれば動けずにいなくなります。この挙動はゴルゴナを封印する時と似てますね。
ただ、第2形態はダメージ50%軽減が残っている上に、無属性無効バリアもあって、無比なる闘気を使っていればダメージ上限300まであるので、封印するタイミングを計るのはけっこう難しそうではあります。
第4形態は対処しやすい
第4形態は超シドーや超ハドラーの挙動と似ていますが、超シドーのような固さはないし、超ハドラーのようにくじけぬ対策がなければ無敵というわけでもありません。
素早さで上を取れば落とせるし、第4形態が持つのは1ターンだけなので、モンスターの数がある程度残っていれば防御でしのぐこともできます。
単体連続攻撃が重要になる
ダメージ上限300のせいで1ターン目に落とす動きが難しくなっています。
逆に言えば、単体に対する連続攻撃なら落としやすいということになります。例えば神速の剣技みたいな特技ですね。
魔獣で超オルゴを落とすなら一刀両断よりもシャイニングボウの方が有用になるかもしれません。
まとめ
超オルゴ・デミーラは変身の仕様がややこしいですが、仕様を理解すればそこまで複雑な性能ではありません。
一番重要になのは第2形態です。ここで怨嗟化してしまうと次のターンに死ぬことが確定してしまいます。
他の超魔王は最終形態になってからが本当の強さですが、超オルゴは第2形態~第3形態が一番強くて、第4形態になると素早さで上を取れないと巻き返すのは難しいです。
怨嗟で相打ちを狙って、超オルゴ側は復活できるから大丈夫、ってパターンに持ち込めれば強いですけどね。
リーサルエッジは回避も出来るし、ダメージ軽減でも防げるので、そこまで決定打にはなりにくいです。
無☆でも使えるのか
超オルゴは怨嗟化があるため行動保証が強く、無☆でも使える性能に見えます。
第2形態では無☆だと先手を取れないのでリーサルエッジがメインになりがちだと思いますが、それだと亡者化できるクニクズシみたいな使い方になってしまいがちです。
素早さで先手を取れれば、行動順の特技で相手が動く前に落として怨嗟化を遅らせることができるし、破鏡の円舞で反射モンスターを処理するドロップキック的な役割もこなせるようになります。
やはり☆を重ねて速度で制圧できるようになってからが本当の超オルゴの強さではないでしょうか。