超魔王デスタムーアって強い?
2020年7月21日、ついに超デスタムーアが実装されました!
5体目の超魔王ということで期待がかかりますが、実装されて数日の印象としては今までの超魔王に比べて圧倒的な強さはないような気がします。
実際のところどのように使えるのか考察していきます。
狭間の王デスタムーア
超デスタムーアはバトル開始時にMPが0になってしまうのが特徴です。
正体をあらわすにはMPが120必要になるので、虚脱のいかずちでMPを吸収、もしくは邪悪なめいそうでMPを回復する必要があります。
虚脱のいかずちと邪悪なめいそうはどちらも体技ですが、変身前の超ムーアは状態異常無効バリアを持っていません。
つまり、インヘーラーに魔壺の呪縛で体技封じをされるとMP回復ができなくなってしまうのが弱点です。
オートリペアで解除はできますが、素早さで上を取られて体技封じされ続けると厳しいですね・・。
呪いの爆炎(MP0)
- ランダム6回攻撃
- イオ系呪文ダメージ
- 一定確率でマヒ
性能的には超りゅうおうの邪悪なともしび(ランダム6回メラ+攻撃ダメージ減少)や、超ハーゴンの暗黒弾(ランダム6回ドルマ+呪いレベル上昇)の属性違いと見て良さそうです。
このタイプの呪文は非常に威力が高く、弱点を突いた時の威力は呪文の中でも最高峰です。(関連:本当に強いランダム呪文ランキング TOP10)
超りゅうおうはターン経過で、超ハーゴンは死ぬと勝手に変身してしまうので、手動で変身しない限りずっと使えるのは便利です。
MP0で使えて、イオブレイクと秘めたるチカラで威力も出しやすく、シンプルにクエスト呪文アタッカーとしても使えること間違いなしです。
マスターズGPでも、イオ呪文が通る相手ならあえて変身せず攻撃していくのもありでしょう。
というか、速攻パーティに入れる場合は、悠長にめいそうしているよりも呪いの爆炎でガンガン攻めていった方が強いパターンが多そうです。
火力が高いだけでなく、マヒも入りやすいです。
正体をあらわす(MP120)
- ラウンドの最初に発動
- 状態異常・HPが回復
- 攻撃力1.5倍、防御力2倍
- 2ラウンド後に夢幻の王に最終変身
超ムーアは手動でしか変身することができず、他の超魔王と違ってMPが必要になります。
攻撃力と防御力アップは、通常バフでも系統バフでもなく、ステータスそのものが上がるタイプです。超シドーが変身した時の効果と同じ感じです。
そのため上位はどうで剥がすこともできないし、秘めたるチカラでさらに底上げすることができます。
闇の覇者ハート装備の超竜王や、初手とこやみのころもの超ゾーマの防御力と同等なので、物理攻撃はほとんど通らないレベルに固くなります。
虚脱のいかずち(MP0)
- 単体にギラ系体技ダメージ
- ダメージの25%をMP吸収
- みがわり無視
- ダメージ軽減無視
威力はギラ等倍に500ダメージ程度でMP吸収は125くらいです。
相手にダメージを与えつつ、MPまで減らし、その上自分のMPを回復できます。しかもみがわりとダメージ軽減無視なので、的確に狙った相手を攻撃できます。
しょくしゅ攻撃のように一撃でガッツリMPを奪い去ることはできないですが、125減らされると特技を使える回数に大きく影響するので、けっこういやらしい特技です。
ゴルゴナやデスソシストに使って蘇生ループを止めるといった使い方もできます。
ギラ属性が付いていて、ギラブレイクや使い手は持っていないので、耐性で無効化・軽減されてしまう欠点はありますが、逆に言えば超魔王のHP・MPを削るのにも使えます。
なお、この特技は変身後も残ります。
邪悪なめいそう(MP0)
- HPとMPを全回復
- 行動順で発動
Sランクの超ムーアから引き継ぐ特技です。
MPだけでなくHPまで全回復できるのはかなり強いですね。
超ムーアはオートリペアの特性があるので、サイコピサロの冥界の霧で回復封じされてしまっても自動で解除できるのが便利なところです。
特性
- AI3回行動
- 秘めたるチカラ
- 無常の衣
(3ターン、ダメージ50%軽減)
(夢幻の王に最終変身時、3ターン状態異常と無属性特技無効) - 夢幻の化身
(イオブレイク)
(つねにマインドバリア)
(オートリペア) - 封じられたチカラ
(バトルの最初にMP0)
(自動MP大回復 約10%)
(憤怒の王以降、攻撃を受けるとMP回復) - 幻の世界
(敵味方全体の???系にいきなり封印の霧)
1個の特性にいろいろと効果が詰め込まれいていて複雑な印象を受けますが、今までの超魔王とだいたい似たような感じですね。
超ムーアならではの特性は、???系の敵味方全員に封印の霧がかかることです。
ウルノーガ、インヘーラー、オルゴ・デミーラなどに最初からかかっているバフを消すことで、2ターン目の先制率を下げることができます。
特にウルノーガのバイキルト&ピオラを消せるのは非常に大きいですね。
敵だけでなく味方にもかかってしまうので、超ムーアと一緒に組む時にも注意が必要です。
効果は2ターン目も続くため、秘めたるチカラなど偶数ラウンドバフも無効化されてしまうし、神獣王の防壁の斬撃防御・呪文防御アップなども効かなくなります。
リーダー特性
- イオダメージと体技ダメージ20%アップ
イオ系の体技ダメージの場合は、40%アップになります。
ゴア・サイコピサロのリーダー特性と似てますが、あれは結局斬撃なのでサンドにするより片方を攻撃力アップリーダーにした方がダメージを伸ばしやすかったです。
それに対し、体技はダメージアップしにくい固定ダメージを強化できるのが強みです。
超ムーアのビッグバンブロウや夢幻のさばきの他に、超ゾーマの爆裂のこだまや、キラークリムゾンの紅蓮の爆雷にも乗ります。
超ムーアサンドで80%アップからの、イオ弱点(1.5倍)、???系特攻(2倍)、体技防御2段階ダウン(2倍)、いきなりちからため(2倍)からの紅蓮の爆雷とかめちゃくちゃ強そうですね。
紅蓮の爆雷+3は約250ダメージなので・・
【250×1.8×1.5×2×2×2=5400】
5400ダメージの5回攻撃で27000ダメージという超火力が出せます。連携も乗れば4万オーバーも可能です。これはどこかで使うタイミングがありそうな予感がします。
※追記
超ムーアを入れると???系に封印の霧がかかるので、???系に体技防御ダウンを入れることができず、いきなりちからためを併用することができません。
ダークマターのせん滅指令と組み合わせて3ターン目のちからためなら行けます。
ステータス
☆0 | ☆4 | |
---|---|---|
HP | 756 | 887 |
MP | 350 | 409 |
攻撃 | 351 | 415 |
防御 | 521 | 611 |
素早さ | 428 | 502 |
賢さ | 455 | 536 |
さすが超魔王だけあってステータスは全体的に高水準です。
攻撃力は低めですが、変身時のステータスアップを考慮した数値に調整してある感じですね。
変身後はこの1.5倍なので☆4なら600オーバーです。防御力も変身で2倍になり☆4で1200を越えます。
素早さがかなり高く、超ゾーマとほぼ同じくらいの早さで動けるのは強いですね。
耐性
メラ | ザキ | 無効 | |
---|---|---|---|
ヒャド | 半減 | マヌーサ | 無効 |
ギラ |
無効 |
マホトーン | |
バギ | 無効 | 毒 | |
イオ | 吸収 | 眠り | 半減 |
デイン | 混乱 | 無効 | |
ドルマ | 半減 | マヒ | 無効 |
超ムーアは今までの超魔王と耐性の傾向が全然違います。
今まではギラで攻めるのが定石で、バギやイオもよく使われていました。
しかし、超ムーアはその3属性が全て無効以上のため、他の超魔王と一緒に対策ができません。
ただ、無属性無効バリアが付くまでに4ターン猶予があるので、メラやデインを無理やり積むよりも、変身する前に無属性で倒す方が現実的な対策といえるのかもしれません。
憤怒の王デスタムーア
変身すると憤怒の王(ムキムキ)になり、その2ターン後に夢幻の王(最終形態)に変身します。
つまり、2ターン目に正体をあらわすと、最終形態になるのは4ターン目になります。
超魔王といえば無常の衣による無属性無効ですが、超ムーアは無属性無効が発動するのが最終形態に変身してからになります。
ムキムーア状態になると防御力2倍で物理には強いものの、固定ダメージの無属性呪文やブレスで押し切られないように注意が必要です。
次のターンになると自動的に変身してしまうので、ムキムーアの特技を使うタイミングはほぼ3ターン目に限られます。
ビッグバンブロウ(MP38)
- ランダム6回攻撃
- 攻撃力依存のイオ体技
- 確率で体技防御ダウン
- みかわし可能
倍率は約0.9倍で6回合計で約5.4倍です。真・災厄の絶技がイオ属性になったような特技ですね。
変身で攻撃力が1.5倍になるとはいえ、元の攻撃力がそこまででもないので、☆を重ねないとあまり火力は出せません。
体技防御ダウンで最終形態に向けて夢幻のさばきの火力アップを狙うのはありですが、☆が少ない場合は守りや回復に徹した方が無難でしょうか。
葬送の吐息(MP0)
- 全体に無属性ブレス
- 確率で蘇生封じ
威力は約360ダメージで、オーロラブレスよりも強いです。
蘇生封じは確定で入るわけではなく、やや運要素になってしまいますが、そこそこ確率は高めです。
秘技グランドクロスみたいな感覚で使う特技でしょうか。
におうだちをを倒しつつ蘇生封じで置きザオリクを阻止することで、次のターンに綺麗に禁呪マダンテを決めることができます。
特性
- 爆発の化身
(イオ耐性を3ランクダウン)
ムキムーアに変身すると爆発の化身の特性が追加されます。
イオブレイクで2ランクダウンだったのが、3ランクダウンに強化され、イオ半減を弱点で攻撃できるようになります。
この特性は最終形態にも引き継がれます。
夢幻の王デスタムーア
ムキムーアに変身して2ターン経過すると、自動的に夢幻の王(最終形態)に変身します。
この時、HP回復は発生しませんが、無属性無効と状態異常無効バリアが発動します。
最速で4ターンかかるので、かなり耐久寄りのパーティを組まないとここまで変身するのはなかなか大変です。
しかし、ここまで変身することができればとてつもない強さを発揮します。
禁呪マダンテ(全MP)
- 全体に無属性の呪文ダメージ
- マホカンタなどで反射不可
- 威力は消費MP×3
ドメディのマダンテは消費MP×1.5なので、その2倍の火力が出ます。
超ムーアの最大MPは☆の数によって350~400程度、闇のたねを振れば最大で440くらいまで伸びます。
ダメージでいうと無☆でMPに一切振らなくても1000オーバー、MAXで1300くらいまで出すことが可能です。
マジックバリアで軽減することはできるので、綺麗に決めるにはいてつく系の特技でしっかり剥がしておく必要があります。
夢幻のさばき(MP0)
- ランダム3回攻撃
- イオ系体技ダメージ
- 威力は賢さ依存
超ゾーマの爆裂のこだまに似た特技で、単発の威力は夢幻のさばきの方がやや高いですが、攻撃回数は3回しかありません。(爆裂のこだまは6回)
しかし、これをさくせん行動のAI3回から撃てるので、実際には9回連続攻撃が可能です。
しかも消費MPが0なので、禁呪マダンテでMPを全部消費していても使用することができます。
イオ化身の特性も合わさり、これで残った敵も一掃することができるでしょう。
使用できるのが4ラウンド目ということもあり、無属性無効の超魔王への有効打になるのもポイントです。
特性
- さくせん行動
夢幻の王に変身するとさくせん行動の特性が追加されます。
童子が持っているものと同じで、AI行動時に特技を使用するようになります。
AI行動が多いからといって心砕きのヤリや昇天のヤリのような通常攻撃が変化する装備を持たせると、肝心な場面でとくぎを使ってくれなくなってしまうので注意です。
まとめ
超デスタムーアを速攻パーティで使う
素早さ帯は超ゾーマとほぼ互角なので、☆を重ねれば素早さはかなり高水準まで上がります。
対速攻パーティは呪いの爆炎で攻め込み、対耐久パーティは変身して長期戦に持ちこむ、というように戦い方を分けられるのが超ムーアの強みですね。
速攻パーティ同士で当たった時に変身しようとすると、ムキムーア形態で無属性バリアが付かないため隙が大きくなってしまい、何もできないままやられてしまうパターンが多そうです。
また、インヘーラーよりも早く動くのは難しく、体技を封じられるとMP回復ができなくなるのが超ムーアの弱点です。それなら最初から呪文で攻めてマヒを狙った方が勝ち筋はありそうです。
超デスタムーアを耐久パーティで使う
☆を重ねないと使えないかというとそうでもなく、ガチガチに防御や蘇生で固める耐久パーティで使うのもありです。
最終形態までいけば、禁呪マダンテの超火力で一掃し、残ったくじけぬ系や無属性無効も夢幻のさばきで蹴散らすことができます。
しかも、MP0でとくぎを使えるため、MP枯渇で詰むことがないのも強みです。
超竜王や超シドーだと消費が重い特技を連発しすぎて終盤に素殴りしかできなくなってしまうことがありますが、超ムーアならひたすら夢幻のさばきを撃ち続けられます。
柔軟性が高く将来性にも期待が持てる
- 変身するにはMP回復の行動が必要
- 最終形態になるまでは状態異常が通ってしまう
- ムキムーアに変身しても無属性バリアが付かない
- 手動でしか変身できないので隙ができてしまう
- 最終形態に変身するのに4ターンもかかってしまう
以上の理由から、超デスタムーアは他の超魔王に比べて変身に手間がかかるし、隙が大きく使いづらいというのは否めないですね。
どんな相手にでもとりあえず変身まで持っていけばいいというのではなく、相手によってどのタイミングで変身するのかを見極めつつ戦う必要があるのではないでしょうか。
3つの形態でそれぞれ別の特技を使えて、高い素早さで速攻パーティにも組み込めるし、変身後の火力の高さで耐久パーティにも対応できる、と考えれば非常に柔軟性の高い超魔王です。
速攻に入れるには☆を重ねるのが必須、無☆でも耐久パーティなら使える、っていうバランスの取り方も絶妙ですね。
とはいえ、実装されて数日の段階ではまだこれといった型が決まっておらず微妙に評価しづらい状態です。
現時点で☆4を揃えている人が少なく、真の強さが発揮されていない感じもありますね。超ゾーマの時も登場した時はイマイチでしたが、アニバーサリーで☆4を揃えた人が増えたあたりから評価が上がってきた記憶があります。
これから☆を重ねた人が増えたり、強い型が開発されたり、相性のいいモンスターが増えてくると、どんどん強くなっていくのではないでしょうか!
超りゅうおうも一時はあまり見かけなくなりましたが、オリハルゴン・キルバーンパーティだったり、かみさま・サイコピサロパーティだったり、新たな型が出来るたびに最前線に戻ってきますからね。