素早さ乱数
2021年4月20日(火)14時40分ごろに、アップデートを実施いたしました。
■バトルでのモンスターの行動順の調整
・「ひとりで冒険」「みんなで冒険」「まほうの地図で冒険」「不思議の塔」「闘技場」で、モンスターの行動順が、今までより「素早さ」の値に影響されるよう調整
先日の公式大会生放送で予告されていたモンスターの行動順調整、つまり素早さ乱数の調整が行われました!
そもそも乱数とはなんだって話ですが、要はランダムな数値の事です。
素早さに乱数を掛けることで、行動順が固定ではなく運要素が発生するようになります。
敵と味方の行動順が前後したり、味方の中で本来遅いモンスターが早いモンスターを追い抜く、といった現象が起こるようになります。
なぜ乱数の調整が必要だったのか
以前は推定±5%の範囲内で素早さが決定していたため、極端に言うと素早さ600(最大630)のモンスターが素早さ660(最少627)のモンスターより早く動いてしまうことがありました。
これだと、みがわりを倒してからバフやバリアを剥がす、っていう闘技場の基本ムーブが乱数の運だけでひっくり返ってしまうことがありました。
全体的な素早さインフレや、バフ・バリアの増加により、昔よりも緻密な行動順調整が要求されるようになったため、素早さ乱数を調整する必要があったわけです。
どのくらい乱数の幅が狭くなったのか
生放送での村田さんの話によると、体感で今までの半分くらいになる、ということでした。
つまりは±2.5%の範囲になったということでしょうか?元が±5%というのも公表された数値ではないので、3%なのかもしれないし、2%の可能性もあります。
実際どこまで乱数の幅が狭くなったのか検証してみました。
検証方法
3体のモンスターを使って検証しました。
素早さを500、523、528に調整してあります。
500のモンスターが、523や528よりも早く動くかどうかで、乱数の幅を調べます。
乱数が±3%、±2.5%、±2%を想定して、上下の幅を表にしました。
つまりどういうことかというと・・
- 500が528より先に動いたら±3%以上
- 500が523より先に動き、なおかつ528より先に動かなければ±2.5%
- 500が523より早く動くことがなければ±2%以下
この3パターンで、乱数幅が±2.5%であるかどうかを確定させます。
100ラウンド試してみて、行動順は以下のようになりました。
- 528→523→500:70回
- 523→528→500:26回
- 528→500→523:4回
- 500→528→523:0回
500が523を抜くことはあったけど、528を抜くことは1回もありませんでした。
これで乱数の幅が-2.5%~+2.5%であることが確定しました。(厳密に言えば±2.8%とか±2.3%とかの可能性もないことはないですが、ここまで出せれば十分かなと思います)
今までの半分という説明通りですね。
素早さ乱数早見表
素早さ+2.5%の範囲を表にしました。
パッと見てどの程度の差で逆転しなくなるのかわかりやすくなるように、数値を色分けしてあります。
一番低い数字を緑、一番高い数字を赤で表しています。
例えば、素早さ570より早く動かしたいモンスターがいる場合、上振れで584になるので、素早さ600あれば下振れして585でも確実に先に動かせる、という感じになります。
素早さ調整でどんな影響がある?
今回の調整をめちゃめちゃザックリいうと、速攻パーティの素早さ基準を600とした場合、以前は60離さないと順番が前後する可能性がありましたが、今は30離せば大丈夫になりました。っていう感じです。(細かい数値は自身のパーティで計算してください)
Sツメ1個で十分に調整できる範囲内なので、味方内の素早さ調整は思い通りにやりやすくなりました。
ただし、敵との素早さ勝負はより☆の差がハッキリ出るようにもなっています。
例えばエルギオス☆4と☆4+4の素早さ差は15です。装備や種込みで素早さ600と仮定した場合、15の差は2.5%に相当するわけです。
速攻パーティ同士の戦いでは、☆4+4だけでなく特殊合体の差とか、装備を+10まで強化しているかの差が出る世界になっていくんじゃないでしょうか。
速攻パーティは行動順が前後するだけで負けてしまうことが多々ありますが、より正確に動けるようになったことで弱点がひとつ減ったといえます。
超ウルノーガやアレフガルド以降は環境全体が耐久寄りになってきていますが、これからは速攻寄りの環境になっていくかもしれませんね。
※この記事は独自の検証結果に基づく内容なので、実際とは異なる可能性があります。ご了承ください。