スキルライン魔王
2019年2月15日に、11体の魔王にスキルラインが実装されたのは覚えているでしょうか。
当時のGP環境を大幅に変える調整でしたが、みんなが持っている古い魔王だったので、誰もが楽しめるいいアップデートだったと思います。
あれから1年半が経ち、スキルライン魔王もほとんど使われなくなってしまいました。
どのような環境変化があったのか、なぜ使われなくなったのかを振り返ってみます。
ちなみに、当時の自分が思った調整魔王の格付けはこんな感じでした。
わたしの調整魔王ランキング
— 黒豆 @DQMSL GAMY (@dqmsl_gamy) February 18, 2019
1位:竜王
2位:シドー
3位:ゾーマ
4位:魔剣士
5位:エスターク
6位:ミルドラース
7位:ネルゲル
8位:バラモス
9位:デスピサロ
10位:マデサゴーラ
11位:デスタムーア
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自分はリバースパーティをメインに使っていたこともあり、速攻型より耐久火力型の魔王を評価していたところがあります。
今フラットな視点で考えると、シドーはもうちょっと下でネルゲルは上だったかなーと思います。
1体ずつ当時の強さと、現在どのように変わったのか見ていきます。
竜王
咆哮がすさまじい火力で、不屈の闘志で粘り強く、ウェイト0で装備できるりゅうおうの杖との相性もよく、とにかく強くてみんな使ってました。
竜王は何度か調整が実装されていましたが、この頃が一番輝いていた時期だと思います。
2019年4月に実装されたWORLDは破魔天光がやたらと強く、体技反射を持っているため咆哮が通じず倒しづらい相手でした。
7月には超竜王が登場して無属性では太刀打ちできなかったですが、ダブル竜王で戦う人もけっこう見かけました。
8月にはドークの新生転生でぬすっと返しが溢れて咆哮を撃ちづらい環境になっていき、10月のウルノーガ新生あたりで使われなくなってきて、12月の調整(インヘーラー、オルゴ、ピサロ)以降は完全にいなくなりました。
あれだけ強かった竜王も1年持たなかったということには驚きです。
それ以降は、人型りゅうおうでクエスト呪文パーティに就職し、マスターズGPで見かけることはなくなりました。
破壊神シドー
破壊神の叫びにカウントダウンが付いたのが強かったです。オムド・竜王・シドーの並びは嫌というほど見ましたね。
ひん死でベホマの特性と高い防御力の相性もよく、せっかく削ったのに次のターンに全回復された時は絶望感がすごかったです。
ただ、その耐久力の高さもWORLDの破魔天光の前では無力で、ドークのぬすっと返しで破壊神の叫びも終わった感じでした。
ほんとにWORLDは耐久???系を一気に過去のモンスターにしましたね。
そして超シドーやラザマナスがカウントダウン(2)を手に入れたことで、破壊神のカウント(3)を使う理由はなくなりました。
闇の大魔王ゾーマ
ゾーマは高い素早さから真・いてつくはどうを撃てるのが強かったです。
バラモスと組んでネクロゴンドで混乱させまくるパーティが流行りました。もしバラモスと組む前提で調整されてたとしたら、うまいこと原作再現を取り込んでてすごいと思います。
ウルノーガが新生転生したことで、上位はどうといえば青の衝撃になりました。
ぬすっと返しやWORLDの体技反射を剥がせるという点では真・いてつくの優位性もありますが、ダメージを与えながら剥がせてAI行動も多いウルノーガが強すぎです。
そして2019年の年末超魔王である超ゾーマが登場したことで、クエストでもほとんど出番がなくなってしまいました。
性能的には今でも悪くはないと思うんですけど、超魔王への対抗手段が絶対零度しかないってのも厳しい部分なんでしょうか。
魔剣士ピサロ
調整魔王の中では一番強化が少なく、ステータスアップ、ダメージ軽減、神速の一閃がみがわりに3倍になっただけでした。
それでもみがわりを先手で確実に処理できるというだけあって、人気は高かったです。
そして魔剣士ピサロは2019年12月に再び上方修正され、秘技グランドクロス、神速攻撃、光と闇の使い手を手に入れました。
2回目の調整がなければ今でも使われることはなかったはずなので、生き残った魔王とは言えないでしょう。
しかしなぜこんなにピサロは優遇されてるのか謎ですね。
地獄の帝王エスターク
必殺の一撃が魔神の構えに通るようになり、素早さが上がったことでドレアムより先に動けるようになりました。
とはいえ、魔王調整の時点でドレアムはほぼいなくなったので、ドレアム対策自体がそんなに必要なくなりました。
帝王のかまえに呪文反射も付いたことで真・完全覚醒を外すことができ、いてつくはどうや帝王の一閃を付け直した人も多いと思います。
メインの必殺の一撃が単体しか攻撃できないのと、無属性の物理だけでは超魔王に対応できず、今の環境で使っていくのは厳しいでしょう。
帝王のかまえのちからためが1ターン伸びたことで、クエストでの使い勝手はすごく上がりました。
ミルドラース
メラブレイクが付いて煉獄火炎がめちゃくちゃ強くなりました。
素早さが上がって高速帯になり、暗黒魔瘴弾で相手の素早さを下げられるのも強かったです。
当時は強かったような気がしますが、いつの間にかいなくなっていたので、なんで使われなくなったのかよくわかってないです。
属性の通りと火力の問題なんでしょうか。
冥王ネルゲル
当時の自分は低めに評価してたんですが、改めて考えると格付け的にはエスタークより上だったと思います。
防御力ダウンが追加された絶望の大鎌からの、さらに追加で絶望の大鎌でみがわり突破力が高かったです。
黄泉送りのザキ率が上がって即死も結構入ったし、聖魔拳で殴ってくるネルゲルもよく見ました。
今の環境だと斬撃対策が増えたせいかそれほど火力も出せず、使われなくなってしまいました。
高い素早さと黄泉送りのおかげで、クエスト周回では今でもけっこう使いやすいです。
バラモス
こんらんブレイクがついたことでネクロゴンドの波動がめちゃくちゃ強くなりました。
ゾーマと組んで真・いてつくで剥がす動きになるので、素早さインフレについていけなくなったのが使われなくなった要因でしょうか。
混乱特化で火力を出せる特技がなく、混乱が入らなかっただけで圧倒的に不利になってしまいます。今だとケトス+におうだちで詰みそうですね。
でも魔王最弱だったバラモスが一時期でも使えるようになったのはすごく良かったと思います。
デスピサロ
バフとAI行動の多さでなぎ倒していくタイプのモンスターでしたが、バフとAI行動といえば圧倒的にウルノーガですね。
昔は通常攻撃が強化されるおうごんのツメやサタンネイルといえばデスピサロって感じでしたけど、今はそういう装備はだいたいウルノーガです。
状態異常が通りまくるし、デフォルトの特技も弱いので、よほど特技をカスタマイズしてオリジナリティあふれるパーティを組まないとどうにもなりません。
マデサゴーラ
今でも唯一生き残っている調整魔王がマデサゴーラです。やはり神速で先制行動できるのが強いですね。
相手にケトスがいる時に、神獣王の防壁に対してはいてつくはどう、空中ふゆうに対してはギラグレイドで対応できるのが強みです。
ある意味ケトスの登場で使い勝手が上がったモンスターと言えるかもしれません。
ウェイト32は重くて使いにくいですが、高ウェイトルールではこれからも使えるモンスターだと思います。
当時はそんなに強いと思っていなかったので、まさかマデサゴーラが一番息が長いモンスターになるとは完全に予想外でした。
大魔王デスタムーア
顔形態のムーアは、当時から全く使われることがなかったです。環境による変化とかもほとんど関係ありません。
新モンスターと組み合わせると強い!とか、あのモンスターの対策に使える!とか、一切聞いたことがないです。
魔王なのにボーナスポイントが付いてしまうことが多々あり、たまに顔ムーアを使いこなしている人がいると、すごいと思ってしまうくらい普通の人は使いこなせません。
まとめ
2019年2月にスキルラインが実装された11体の魔王のうち、今でも生き残っているのはかろうじてマデサゴーラだけです。
調整された直後はどの魔王も強かったんですが、その2か月後に登場したWORLDがあまりに強すぎました。
それからドーク、ウルノーガの新生転生で多くの魔王が立場を失い、スキルライン第2弾で速度インフレが起きてそれまでの速攻魔王はほとんど付いていけなくなりました。
超魔王の登場で無属性特技や物理メインのモンスターが使いづらくなり、ケトスで状態異常系の特技が使いづらくなったことも要因です。
昔の魔王が救済されたのはいいシステムだと思いましたが、古いモンスターだけあって寿命はあまり長くはなかったですね。
ダークドレアム、ガルマザード、オムドあたりにスキルラインが追加されれば、また大きく環境が動きそうなので、実装に期待したいところです!